福岡市東区にある香椎宮、実はすごい神社なんです!
香椎宮が何の神様でどんなご利益があるのか、
また境内にある摂社や末社のご利益と御祭神もあわせて紹介します♪
香椎宮は何の神様?ご利益は?
まず、香椎宮の御祭神には、主神と配神があります。
主神(しゅしん)は、
仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)
ヤマトタケルの子で人皇十四代
筑紫国へと下られ、橿日宮(かしひのみや)で内政外交に御精励され、
国を造りの礎を築かれました。
あるひ、神の怒りに触れ、亡くなってしまいます。
天皇は、ずっと橿日宮(かしひのみや)跡に祀られていましたが、
現在は、皇后と一緒に香椎宮に祀られています。
●御神徳(ごしんとく)
国家安寧(こっかあんねい)、世界平和、家運隆昌(かうんりゅうしょう)です。
本殿の先にひっそりと、橿日宮(かしひのみや)跡があります。
神功皇后(じんぐうこうごう)
天皇亡き後、自ら国内を平定され、更には船団を率いて三韓御駐輦(さんかんごちゅうれん)
の壮挙を果たされました。
初めての国際国家として日本の地位を確立したもので、以後600年にわたり大陸との
朝貢や帰化などの交流がさかんになりました。
三韓ご平定の歳は、ご懐妊の身ながら、石を懐に抱いて出征し、戻られて無事に
応神天皇を御出産されました。
●御神徳
外交、子授け、安産育児、芸能上達、土木治水
配神(はいしん)は、
応仁天皇(おうじんてんのう)
仲哀天皇と神功皇后の息子とされていますが、年号が合わず、もしかすると
五朝にお仕えした武内宿禰(たけうちのすくね)との息子説があります。
リーフレットの中にも
「おじいさんとお母さんの血を受け継いで・・・お父さんの遺志を引き継いで」
とあります。
綾杉の先の亀の池辺りに武内宿禰が応仁天皇を抱いている像があります。
この方は、霊泉を飲んで、300年も長生きしたと言われています。
応神天皇は、人皇十五代。
生まれつき弓の名手で、たくさんの勝負に勝ち、仲哀天皇の遺志を継いで
応神天皇になりました。
母が築いた外交がきっかけで、応神天皇の御代において、土木技術を始め、
建築、工芸、縫織、文教などあらゆる文化が流入しわが国の発展の礎になりました。
武芸にすぐれ、日本文化の基礎を築いた応神天皇は、いつしか「八幡神」と
呼ばれ、全国の八幡宮の神様になりました。
●御神徳
国家繁栄、厄除け開運、武運長久、成功勝利
住吉大神(すみよしのおおかみ)
海の神様で禊祓(みそぎはらえ)の神様。
神功皇后が御渡海された際に交通安全、海上安全を守護し、導いた神様。
神功皇后は、ご懐妊の身で出征し、戻られて無事に応神天皇を御出産された事から
聖母大明神(しょうもだいみょうじん)と信仰されています。
●御神徳
清祓、除災招福、海上安全、交通安全
まとめると、祀られているのは、天皇皇后親子三人と海の神様です。
ご利益は、
国家や世界、家運の安定や平和、繁栄
外交、安産育児、芸能、武運の上達に成功勝利
土木治水に海上や交通の安全
と、無敵なのでは?と思われるほどあります。
これは、本殿の神様とご利益です。
香椎宮の中には、摂社や末社と呼ばれる小さい神社があります。
そちらもどんな神様でどんなご利益があるのか紹介します。
香椎宮の摂社、末社のご利益は?
①武内神社
大臣武内宿禰(おおみたけたけうちのすくね)を祀った摂社。
先ほど出てきた不老水を飲んで300年も長生きし、応仁天皇の
父親では?説の方です。
●御神徳
不老長寿、学業成就、身体健康
本殿を参拝した後の帰路の途中にあります。
②巻尾神社
中臣烏賊津大連(なかとみのいかつおおむらじ)を祀る摂社
●御神徳
勝負運向上、武芸上達、成功勝利
本殿右側から不老水や古宮に行く途中にあります。
③稲荷神社
穀物神の保食大神(うけもちのおおかみ)を祀る末社
●御神徳
商売繁盛、五穀豊穣、殖産興業
本殿に向かう途中、ご神木の綾杉の裏にあります。
④鶏石神社(けいせきじんじゃ)
石化した鶏を祀る末社
●御神徳
修理固成(しゅりこせい)、育児夜泣き、養鶏
鶏は夜鳴かない事から、赤ちゃんの夜鳴きにご利益やあると
言われています。
修理固成とは、古事記に出てくる言葉で、日本国土を形成なさる
上で与えられた重要な言葉。
鶏石神社は、温めたたまごがかえるように、念願だった諸事万端が
いよいよ成就するご利益があると言われます。
絵馬も卵型でかわいいです♪
雄鶏と雌鳥になってます。
こちらも御神木綾杉の裏、稲荷神社と隣同士にあります。
秋にはたまごをテーマにしたお祭りがありますよ♪
⑤早辻神社(はやつじじんじゃ)
大伴武以大連(御田氏氏神)・清原真人氏貞(清原氏祖神)を祀る末社
御神木の綾杉を右に行ったところ、
(本殿は左なのであまり人がいかないところ)
軍艦香椎顕彰碑の裏側、
こんな坂道を登ったところに
ひっそりとあります。
由来や御神徳を書いた看板はありません。
この近くには、他にも何にも書いてないけど、
お供えがしてある祠があります。
⑥弁財天社
市杵島姫命(いちきしまひのかみ)を祀る末社
●御神徳
家内安全、商売繁盛、財運、開運招福、芸能上達
弁財天様は、インドの水の神様で七福神の一人。
次第に芸術学問の女神になった。
日本の弁才天様は、日本神話に登場する宗像三女神の一柱である
市杵島姫命(いちきしまひのかみ)と同一視される事が多い。
弁才天から財宝神としての性格が加えられ弁財天になった。
(ウィキペディアより)
入り口の鳥居をくぐってすぐ左側、
菖蒲池の一部が浮島の様になっています。
橋を渡って、参拝に行きます。
この前には、ゆっくり座れるベンチがあります。
私が参拝した時は、彩色修理の為、糸島にお出掛けでしたが、
12月27日より戻って来られます。
美人になった弁財天様に会いに行ってください。
まとめ
香椎宮には、本殿以外にも6つの摂社や末社があります。
そのご利益は、無敵になれそうなほど、たくさんあります。
一番気になったのは、船しかない時代に妊婦さんで海を
渡って帰国後に出産された事。
そりゃ、安産育児の神様になりますよね。
ちょっと変わった鶏石神社もいいなぁと思います。
特に酉年に年男年女の方の参拝はいいそうです。
初詣などの年の初めの行事から、安産、出産、七五三、
受験などの必勝祈願など人生の節目にお参りしたくなる
素敵な神社です。
ぜひ行ってみて下さい
この記事は、香椎宮の資料を参考にしています。
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