夏休みの自由研究は、絵日記と同じくらい、
手間の掛かる宿題ですよね?
1年生でも簡単に出来るテーマ選びや
いつのまにか「親の宿題」になってしまわない
声かけの仕方を紹介します。
自由研究の1年生でも簡単な選び方は?
初めての夏休みで「研究」と聞くと、何かすごい事をしなくてはいけないのかと
思いますよね。
しかもテーマが「自由」なのは、嬉しい反面、「なんでもいい」って
何をすればいいのか迷います。
自由研究の種類は、「観察系」「実験系」「工作系」があります。
星の数ほどある自由研究の中から選ぶ方法は、
子供が好きな事、興味のあるもの
出来るだけ簡単で、親も一緒に楽しめるもの を
じっくり仕上げるか、短期間で仕上げるか
です。
●テーマの選び方
①好きな事、物をとことん調べさせる。
②図書館の本やネットの中から、やりたい事を見つけさせる。
図書館には、自由研究のネタになる本がいっぱいあります。
工作、料理、図鑑、など。
夏休み中は、貸し出し中になる事が多いので、早めに図書館へ。
③実験や工作などのキットを購入する。
便利なキットがたくさん販売されています。
自宅の近くで購入すると、お友達とかぶる場合もあります。
ネットには、アレンジ次第でオリジナルが作れる陶芸キット
などをちょっと変わったもの販売されているので、検索してみると、
選択肢が広がりますよ。
④ホームセンターのハンドメイド教室に参加する。
ホームセンターのハンドメイド教室では、キットが揃っていて
作業する場所や工具を無料で使えます。
自宅では危なくて、なかなか出来ない事をプロの指導の下
作る事ができます。
必ず親が立ち会わなくてはいけませんが、実用的な物を作る事が
多いので、作品の保管や処理に困らないし自宅が散らからず、
その場で終わるのも魅力!
模造紙やスケッチブックにまとめる必要もありません。
小学校で発表の場がある場合は、大変だった点だけ、
まとめさせるだけでokです。
●じっくり派には・・・
■植物や虫の観察
・二十日大根
夏休みの終わりに自分で育てたものを収穫できるメリットが
あります。
虫が付かない様に工夫する事と、真夏でも育つ品種を選ばないと、
葉っぱを虫に食べられたり、全く実にならなかったりするので要注意!
3日から1週間に1回育ち具合をチェックする。
植物の観察は、枯れてしまうリスクもあり、お世話が大変。
枯れてしまっても成功だけが研究じゃないので、
枯れてしまった原因を考えて、まとめてみるのもOK。
成功体験は、子供にとって大事なものなので、枯れてしまっても
夏休みが終わって、再チャレンジもあり。
・朝顔
自由研究の定番ですね。
学校から持って帰って来た朝顔の観察。
朝顔の花が何個咲いたか、色は何色だったか
を記録する事がすでに宿題になっている場合もあります。
毎週何センチ伸びたか、枯れた葉っぱの数、なぜ枯れたのか
種がいくつとれたのかを数えたり、ツルでリースを作ると
素敵な自由研究になります。
我が子の小学校は、取れた種を数えて夏休み明けに学校に
持って行き、来年の1年生のプレゼントにしますよ。
・幼虫を捕まえてふ化させる(セミやかまきり、あおむし)
成虫になるまでのふ化の様子を観察する。
昆虫好きには、興味あると思いますよ。
セミは1日で終わるのでおススメです。
セミの抜け殻で出来る自由研究はこちら→
クマゼミの羽化の様子はこちら→
セミの幼虫の見つけ方や羽化のまとめ方はこちら→
■空の観察(星や雲の様子や天気)
夏の空に見える星座や、夏の雲の名前や様子、毎日の天気
■練習日記(サッカー、野球、スイミングetc…)
スポーツ系の習い事で何を練習したのかの日記
頑張った事、何に為の練習かなど
■実験
・塩水につけて、塩の結晶をつくる
・レモン電池をつくる
科学好きなお子さんに福岡市科学館の無料施設で自由研究する方法を紹介しています。
●1日で終わらせる派:
■お稽古をそのまま使う
習字や英語のお稽古の課題を提出する。
頑張ったところ、気をつけて書いたところなどを考える。
■好きなものを調べる(恐竜、花、昆虫、海でみつけた貝殻)
図鑑から好きなものの絵を描き、種類や特徴を調べる。
■虫の観察(セミ、蟻、バッタ、クワガタ、カブトムシ、だんごむし)
・分布マップを作る
○○公園にいるセミ、○○神社にいるセミなど
・蟻の好きな食べ物を調べる
我が子は、たまたま玄関先にいたカマキリを捕まえて、
大きさ、形を見ながら、絵を描いて、
カマキリの種類、どこに生息しているのか、
何を食べるのかを調べてまとめました。
■紙ひこうきの実験
紙ひこうきには、折り方がたくさんあります。
色んな紙ひこうきを折って、どの飛行機が一番飛ぶのか
実験した結果をまとめる
■料理
自分で料理をして、その工程、味、盛り付けを工夫した事など
・野菜や果物の種を調べる(ピーマン、スイカ、きゅうり、トマトなど)
洗物が少なく、アレンジ出来るお菓子作りとまとめ方を紹介しています。
■工作(貯金箱、陶芸、すごろくなどのゲーム、動くおもちゃ)
・旅行で行ったところをすごろくにする。
・ビー玉ころがしゲームを作る。
私が子供の頃は、郵便局に提出する貯金箱をよく作ってました。
瓶に紙粘土を貼り付けて、絵の具で塗るのが定番でした。
低学年のお子さんが一人で作るには難しいので、親の手伝いが
必要です。
次男が保育園で使う水遊びおもちゃを作ったのですが、
これ夏休みの自由工作に使えそう♪と思ったので紹介します
■実験(花びらで色水つくり、重さ比べ、庭と室内の温度、コップの水の音)
・何色の花びらで何色の色水が出来るのか
保育園でよく、色水を作ってあそんでいました。
ジュースにしたり、すりつぶして、ジャムみたいに小瓶に入れたり、
先生がドリンクメニューを作ってくれていて、可愛かったですよ。
・洗面器に水を張って、日向と日陰の水温、気温、天気を観察する。
■職業体験
職業体験や無料の工場見学に参加して、写真と一緒に紹介する。
キッズエンジニア体験の内容や自由研究のまとめ方を紹介しています
自由研究のまとめ方は?
調べ終わったら、画用紙や模造紙、スケッチブックにまとめましょう。
模造紙は大きく、書きにくい場合は、画用紙やスケッチブックで
大丈夫です。
画用紙が何枚にもなった時は、端をリングやリボンで留めてあげましょう。
スケッチブックだと、留める手間や、画用紙がまるまらない、
学校に持って行く時、グチャグチャにならない、見開きにすると
大きく使える、発表しやすいメリットがありますよ。
①目的:
調べようと思ったきっかけ
②調べ方:
用意したもの
③結果:
調べたこと 絵や写真を使うと効果的
④感想:
調べてみて、どうおもったのか?
工作系は、工夫した点、難しかったところなどを発表できるようにしておきましょう。
自由研究の親の手伝い方は?
市の教育委員会の受賞作品は、低学年の場合、
「これ、子供の作品?」と思うものが多いと聞きます。
学校からも「いい機会なので親子で取り組んで下さい」と
言われる事もあり、どこまで親が手伝えばいいのか
難しいですよね?
自由研究がいつの間にか「親の宿題」になってしまわない様に
声かけのポイントを紹介します。
●親の手伝い方
①まとめ方など、悩んだり、つまづいた時だけ、ヒントだけを出す。
②親の思っている結果と違っても、軌道修正したり、誘導しない。
失敗しても、結論は押し付けず、自分で出来るところは、子供に考えさせる。
③教えすぎず、手伝いすぎず、一緒に考える。
子供の意欲や好奇心、考える力=頑張る力になる。
④子供の発想、素直なものを見方、感じ方が発見につながるので、
出来た事をしっかりほめてあげる。
⑤工作系は、カッターやきり、はさみ等、危ないところだけ手伝う。
後はそばで見てるだけ。
⑥調べ物系は、読めない漢字を読んで手伝ったり、
画用紙や模造紙に書く時に、
絵を描くところ、種類、生息してる所など、
テンプレートを作ってあげると1年生でも出来ると思います。
「テーマは、大きい字で書いたほうがいいよ」
「大事なところは、色を変えて書くと目立つよ」などと
アドバイスしてあげると、より素敵な作品に仕上がります。
⑦進み具合を時々チェックする。
完成間近になって、やり直しはしたくないので、
「ちょっと見せて。進んだね」と声をかけて下さい。
親が見てないと全く違った方向に進んでいたり、
思ってる事と違うと「何でそうなるの?こうでしょ」って
答えを言ってしまいたくなりますよね。
最初からやり直しでは、子供のモチベーションも下がるので、
そこをグッとこらえて、仕上がり状態を横目で確認しながら、
つまづいたら、「何でかなぁ?」って親子で考えて、
失敗しても発見があった事、頑張っ事をしっかり褒めてあげて下さい。
まとめ
1.自由研究の選ぶテーマは、お子さんの興味があるものにしましょう。
2.紙にまとめるときは、スケッチブックを使うと便利です。
3.工作は、工夫したこと、頑張ったところを発表できるようにしておきましょう。
4.親は、出来ないところを手伝う程度で、進み具合を時々チェックしましょう。