自宅の入り口でセミの幼虫を発見し、我が子と
クマゼミが羽化する様子を観察しました。
夏限定の昆虫のセミの羽化は、なかなか見れないので、
お子さんと一緒に観察して夏休みの自由研究におススメ!
お金も掛からず、短時間で終わるし、お子さんと感動を
共有できるのも魅力です。
クマゼミの羽化にかかった時間と様子を写真つきで紹介します。
夏休み自由研究にセミの羽化を観察してみた
■見つけた場所
自宅近くの植木のところ
葉っぱの裏についていました。
抜け殻かと思って、触ったらまだ入っていたので、
家に連れて帰りました。
木の枝で羽化すると勝手に思っていたのですが、
抜け殻は葉っぱの上で見つける事が多かったです。
クマゼミの羽化の様子を時間ごとに観察
18:00
葉っぱの裏にいたセミの幼虫を家に連れて帰る。
18:30
つかまれる木が必要だろうと虫取りかごに拾ってきた
小枝をたてかけてみたのですが、つかまれず急遽、
菜ばしを用意してみました。
菜ばしでも細くなかなか上手く登れないので、
部屋のふすまの角につかまらせました。
幼虫の時から、側面がクマゼミの翅の黄緑に
なっているのが分かります。
目がクリクリで何かかわいいです♪
エアコンが効いていると羽化しないと思って、エアコンの風が当たらない
部屋のふすまの端なら、上まで登れると思って、登らせました。
途中、休憩しながらドンドン、上に登って行きました。
一番上まで行くと、右に曲がって、ふすまのレールの所まで行き、
また行き止まりになって、ポトンと落ちました・・・。
19:00
第二ラウンド目。
またふすまの端からスタート。
今度は、行き止まりになってもケーブルテレビのコードを伝って、
部屋の中に入って来ました。
食卓で夜ご飯を食べながら、「どこまで行った?」ってチラチラ部屋を
覗き見しながら。
食事が終わって見に行くと、部屋の戸袋の上のレールの所まで行って、
留まっていました。
「あんなとこでセミになられたら見えないやん」と脚立を使って、
また菜ばしに捕まらせました。
調べてみると、クマゼミは高い所がお好みだそうです。
脚の力がとても強いので、樹木だけでなく、外壁やコンクリートの
ブロックにも登れるんだって。
そう言われれば、数日前、ブロック塀の上で抜け殻を見つけて、
「こんなところでセミになってる」って笑ったばかりでした。
同じ木でも他のセミより高い所まで登って羽化するそうです。
だから、あんな高い所まで行ってたんだ!って分かりました。
本当は、私達に見られない上の方で羽化したかったでしょうに・・・
子供が見える高さで羽化して欲しかったから、ごめんね。
20:30
見える位置の襖のレールのところでとまりました。
背中がパクッと割れて、羽化がスタートしました。
少しづつ体を動かしながら、出てきました。
20:45
前脚をちょっとづつ動かしながら、体が逆さまに出てきました。
オスの証拠、ムネの部分が見えました。
白い糸(気門)で尻尾のところだけで殻に
掴まっています。
翅は半分に折り畳んでいて、鮮やかな黄緑色をしいます。
21:10
翅(はね)がすこしづつ広がってきました。
21:20
腹筋をするように身体を前に倒し、前脚でしっかり
殻につかまって、じわじわと翅を広げています。
体の色は白と黄緑、、翅は、透明と黄緑でとっても
綺麗、翅の脈までみえます。
ついに翅が全部広がりました!
21:40
広げていた翅が閉じて、いつも見るセミの形になりました。
前脚2本でしっかりぶら下がっています。
身体はまだ白っぽい色をしています。
ムネの部分もまだ肌色に近い色です。
22:20
身体の色が少し黄色がかった色になってきました。
羽化に疲れたのか、じっと動かず、留まったままでした。
これ以上変化がなさそうなので、疲れ果てた子供達と寝ました。
夜中に部屋中を飛び周るんじゃないか、ミンミンうるさく
鳴くんじゃないかと心配になり、調べてみました。
メスは鳴かず、オスの場合も羽化してすぐは、小さい声でしか
鳴かないそうで、飛ぶのも羽化後24時間前後とあり、
ひとまず安心して寝ました。
6:00
体が黒く変化していて、大人なクマゼミになっていました。
朝になっても全く動かずじっとしていました。
寝ているほんの数時間で翅も身体も足も
黒く変色していて、硬く強くなった感じがします。
7:00
外のセミが鳴き始め、我が家のクマゼミも少しづつ
歩き始めました。
クマゼミは、日の出から正午のくらいまでしか鳴かず、
7時から10時がピークなんだそうです。
「シャアシャアシャア」と鳴く声が「しねしねしね」に
聞こえる人もいるらしく、わが子もお友達から
「セミでしねしねって鳴くのがいるらしいよ」って、
聞いてきてたので、「クマゼミの事だったんやね」と
分かってご満悦でした。
そ~っと捕まえて、木の幹に掴まらせました。
オスの象徴のムネの所もオレンジになっていました!
上手く掴まれず飛べず、地面に落ちてしまいましたが、
背中の翅で地面をバタバタしてました。
また捕まえて木に載せようかなぁって思ってたら、
翅の勢いで正面を向いて元気に大空へ飛んで行きました。
「ちゃんと飛べてよかった」と見送りました。
クマゼミの羽化の観察のまとめ
■羽化する時間、羽化して飛までの目安時間
・羽化して翅がとじるまで、約1時間
(20時30分~21時40分)
・羽化が始まってから、飛ぶまで約11時間。
(20時30分~7時30分)
■気をつけたこと
・暗くしとかないと、昼と間違えて羽化しないかもしれない
ので、電気を消して暗くしていました。
・寒いと羽化しないかもしれないので、エアコンを弱く調整
して、風が当たらない部屋で観察しました。
・傷ついたら飛べなくなったり、羽化に失敗するかもしれない
ので、極力セミには触らないようにしました。
■感想
・セミがちょっづつ身体を震わせて殻から出て来る姿が
必死な感じがして、「頑張れ!」って家族で応援しました。
・セミが全部出てきた時は、「やった!」って感動しました。
・セミが出てきてすぐの抜け殻は、柔らかくてフィルムみたいだった。
・小さく折り畳んだ翅が、少しづつ広がっていく様子が、
とても神秘的で綺麗でした。
・ほんの数時間で身体や翅が黒くなり、飛んだ事もないのに、
すぐ飛べるようになる事にビックリしました。
・家族でセミの生命の不思議に触れる事が出来て、よかったです。
■自由研究にする方法
1.スマホで写真を撮りながら、羽化の様子をまとめてみました。
スマホで撮っておくと、翌日まとめる時に便利です。
2.写真と文章をスケッチブックや模造紙にまとめると
夏休みの自由研究として提出できます。
3.羽化する時間は、セミにもよりますが、羽化が始まると
1時間程度で終わります。
神秘的なセミの羽化、お子さんとぜひ見てみてください♪