夏休みの自由研究、何ししようか迷ってしまいますよね。
夏限定の虫と言えば、セミ!
カブトムシやクワガタより簡単で身近で見つける事が
出来るので、昆虫が好きなお子さんと一緒にセミの抜け殻
で自由研究しませんか?
セミの抜け殻を題材に自由研究するアイデアを
いくつか紹介しています。
セミの抜け殻を自由研究にする方法は?
セミの抜け殻は、動かないので虫が嫌いなママも
お子さんの自由研究に付き合いやすいです。
また炎天下の中、公園まで行かなくても、スーパーに
行くまでの街路樹や、マンションの周辺、小学校の木
でも簡単に見つける事が出来ますよ。
■自由研究のアイデア①
朝顔の観察日記の様に、毎日何個抜け殻を見つけたか
記録させるだけでも、立派な自由研究になります。
夏休みの前半と後半では、どの位変化するのか
調べるとセミが一番多く羽化する時期が分かります。
セミの抜け殻を見つけた場所を木の枝や葉っぱの上
などと記入しておくとセミが羽化する時に好む場所
も分かるので来年以降もセミを見つけやすくなります。
■自由研究のアイデア②
セミについて、もっと知りたいお子さんは、
「何ゼミの抜け殻かな?」って興味がわいてくると
思います。
そこで、抜け殻でセミを見分ける方法を紹介します。
(小型 体長24mm以下、胸の巾12mm以下)
・ニイニイゼミ
前進に泥をかぶっていて、丸い。
・ヒグラシ
褐色で光沢がある。
背中が丸まったような形。
触角の第四節は、第三節より長い
・ツクツクボウシ
白っぽくて、光沢なし
触角の第四節は、第三節より短い
(中型 体長26~32mm 胸の巾約15mm)
・ミンミンゼミ
触角が細くて毛が少ない。
触角の第三節は、第二節と同じ長さで細い
・アブラゼミ
触角が太く毛深い
触角の第三節は第二節の1.5倍
(大型 33mm以上 胸の巾18mm以上)
・クマゼミ
横から見ると額の部分が大きくて角ばる
お腹の真ん中におへその様なでっぱりがある。
うちの近所にはクマゼミしかいませんが、色んな
種類のセミの抜け殻を見つけたら写真を撮って、
見分け方をまとめさせるのもいいですね。
触角部分は、細く分かりにくいので、虫眼鏡を
使って観察させるとよりリアルに見られますよ。
抜け殻でセミの種類が見分けられると、きっと
お友達に自慢したくなるでしょうね♪
セミの抜け殻オスメスの見分け方を自由研究にする方法は?
■自由研究のアイデア③
セミの抜け殻でもオスメスを見分ける事ができます。
抜け殻を裏返して、おしりの部分を見てみましょう。
オスメスの見分け方は、全部のセミで共通しています。
こちらも小さくて分かりずらいので虫眼鏡を使うといいですよ。
どっちがオスでどっちがメスか分かりますか?
(オス)
おしりの突起は、1つです。
ちょっと大き目のハートの形に似ています。
(メス)
メスには、卵を産む産卵管があります。
おしりの突起は上下に2つあります。
おしりの部分に縦線2つ入っているのがメス。
見つけた、セミの抜け殻でオスメスどっちが多いか、
調べてみるのもいいですね。
小さいので、写真に撮るのが大変ですが、お子さんと
連係プレーで頑張っみて下さい。
セミの抜け殻の白い糸は何?
■自由研究のアイデア④
ここまでセミの抜け殻で自由研究するアイデアを
紹介してきました。
抜け殻をじっくり観察しているうちに
「この白いの何?」って気付いた方も多いのでは
ないでしょうか?
抜け殻から、白い糸が出てますよね。
これは、気門(きもん)という、呼吸をする為の管です。
セミはお腹で呼吸をしているので、気門を通して、
体全体に空気を送っています。
左右対称に通っていて、脱皮中にも呼吸が出来るようになっています。
脱皮している最中に、落ちないようにする命綱のような
役割もあります。
この気門がどんな風になっているのか調べてみました。
(気門の調べ方)
①カラカラの抜け殻をお湯でふやかす。
耐熱容器に抜け殻とお湯を入れて、3分ほどつけます。
ヤケドに注意して下さい。
②割り箸や使い捨てのスプーン
などで、取り出し、殻の中に入ったお湯を出す。
ふやけた殻を丁寧にはさみで切り開く
白い糸は、頭の先からおしりの方まで、左右対称にある事が
分かります。
セミは羽化する時に、脚を使ってこの白い糸を切ります。
脱皮する時に、殻の中にあった、気門も一緒に出てきます。
高学年の自由研究にもよさそうですね。
セミの抜け殻で自由研究のまとめ
セミの抜け殻でセミの種類やオスかメスかを見分けたり、
抜け殻を多く見つけた場所で羽化しやすい場所を見つけたり、
どの時期にたくさん羽化するのかを観察する事もできます。
またお湯で抜け殻をふやかして、気門という白い糸がどう
なっているのかを観察する事もできます。
セミの抜け殻は細かいので、虫眼鏡を使うとよりリアルに
観察する事が出来ますよ。
自由研究にぜひやってみて下さいね♪