夏休みの自由研究。
虫が好きなお子さんと、夏限定のセミの観察はいかがですか?
今回は、セミの観察の中でも神秘的な羽化(うか)について
紹介しています。
セミの幼虫の探し方やセミの羽化を観察する時の注意、
まとめ方など、参考になれば嬉しいです。
セミの幼虫で自由研究しよう!
「セミで自由研究する!」と決めたら、セミの幼虫を探しに行きましょう。
セミは、クスや桜の木が好きなようです。
何のセミになる幼虫なのか想像しながら見つけるのも楽しいですよ。
●幼虫の見つけ方
■夜探す場合:
セミが土から出てくるのは、夕方から夜にかけてです。
夜7時~8時頃、懐中電灯を持って幼虫を探しに出掛けましょう!
親が同伴する必要があり、夜は、学校に入れないので、
近くの桜の木がある公園を確認しておくといいですよ。
私達は、夕方6時頃、アパートの入り口の木の根元で見つけました。
近くによくセミが鳴いているスポットがあれば、夕方、葉っぱの
下のほうを見てみて下さい。
葉っぱの裏に掴まっていたり、土の上や道路を歩いたりしています。
私達は、同じところで2回見つけましたよ。
[su_label type=”success”]ポイント![/su_label]
桜の木の根元の小さな穴を探す
懐中電灯で照らすと、穴から出て地面を歩いている幼虫に出会えます。
葉っぱの裏を見る
■昼探す場合:
午後3時過ぎに土の中にいる幼虫を見つけましょう!
土の中にいる幼虫を探すので難易度は上がりますが、
昼間なら、子供だけで探しに行く事が出来ます。
[su_label type=”success”]ポイント![/su_label]
①桜の木の根元の小さな穴を見つける
②木の枝でそっと土をはらう
中に出てくる準備をしている幼虫がいます
③木の枝を穴の中に入れる
幼虫が枝に登ってきます
無理に引っ張り出さないで、優しく飼育箱に入れて持って帰りましょう。
私は、家の前の道路ので昼間歩いている幼虫を見たことがあります。
昼だったら、鳥に食べられる危険もあるのに「何でこんな時間に?」って
びっくりしました。
セミにも慌てんぼうがいるようです。
歩いて、側溝の暗いところに入って行きましたよ。
夜の暗い公園まで行かなくても、昼間セミが良く鳴いていれば、
桜以外の街路樹やマンションに植木近くでも発見出来るかもしれません。
うちのアパートにある木には、クマゼミが多いです。
夏休みに入った頃は、毎日、抜け殻を見つけていましたが、7月下旬に
なると抜け殻を見なくなりました。
セミの種類によるのかもしれませんが、セミの羽化を自由研究にするなら、
夏休みに入ってすぐの方が幼虫を見つけやすいです。
自由研究でセミの観察の仕方
●羽化(うか)の準備
・幼虫が登りやすい木の枝を入れる
用意した木になかなか登らない場合は、木を替えてあげましょう。
幼虫を見つけた時、周りに落ちている枝を
拾って来るといいかもしれません。
木がない場合は、ご自宅の観葉植物やカーテンでも、
登れれば羽化(うか)します。
・出来るだけ、外と同じ温度に調節する
エアコンが効いている寒い部屋では、羽化しないことがあります。
・部屋の電気を消して、暗くして待つ
幼虫が木に登って動きを止めたら、いよいよ羽化が始まります。
外と同じように、暗くして静かにしましょう。
羽化が始まってもなかなか出てこず、セミになるまで約2時間半くらい
掛かります。
11時を過ぎてしまう事もあるので、しっかりお昼寝をして、
神秘的な羽化の瞬間を見届けましょう!
殻から出て来たばかりのセミは、白く柔らかいので、
触りたくなる気持ちは分かりますが、触って傷つけてしまうと
飛べなくなってしまう事があります。
産まれたての赤ちゃんを見守るつもりで、触らず静かに観察しましょう。
5年くらい土の中にいて、1週間しかない命、
無事に羽化したセミは、近くの木に放してあげるといいですね。
命の大切さも教えてくれます。
我が子の保育園で、かまきりの卵、青虫を飼って、
産まれる様子を観察していた事があります。
かまきりの赤ちゃんは、たくさん産まれても共食いする事や、
青虫がキャベツを食べて、「はらぺこあおむし」の様に
ちょうちょになる姿に興味津々でした。
セミの羽化も感動的ないい経験になると思いますよ。
自由研究でセミの羽化のまとめ方
セミの幼虫探しから、羽化してセミになるまでの様子を、
画用紙や模造紙、スケッチブックにまとめさせましょう。
画用紙は、学校に丸めて持って行かなくてはいけないし、
模造紙は大きくて書きにくいです。
私は、スケッチブックをおススメします。
スケッチブックなら、丸めずきれいなまま持って行けるし、
広げたら倍の大きさになり、広く使う事も出来ます。
お子さんが発表する時も楽チンです。
低学年の場合、親がテンプレートを作り、
「ここに絵を描いて」「ここに調べた事書いて」とコツを教えると
はかどると思います。
感動を忘れないうちに、次の日の朝、終わらせちゃいましょう!
「セミの幼虫の観察」
①目的、調べようと思ったきっかけ:
セミの幼虫がどうやってセミになるのかを見てみたいと思った
②調べ方、用意したもの:
懐中電灯、飼育箱、セミの幼虫、木の枝など
③調べたこと:
○月○日 △時
○○公園に幼虫を探しに行きました。
幼虫の探し方:
セミは、桜の木が好きだと聞いたので、桜の木の下を
懐中電灯で照らしてみたら、小さい穴をみつけました。
セミの幼虫が歩いているのを見つけたので、
木の枝につかまらせて、家に持って帰りました。
△時~
木の枝に登った幼虫が、止まって背中が割れてきた
身体をブルブル震わせて出てきた
色は、白と緑で身体が透き通っていた。
羽根が広がったら、だんだん茶色になってきた。・・・
出てきたセミは、○○ゼミでした。
④感想:
せまい殻から頑張って、出てきてたので、「頑張れ」と応援しました。
途中、下に下がって来て、落ちないかと心配した。
5年も土の中にいるのに、1週間しか生きられないと知って、
びっくりした。
最初は、白かったのにだんだん茶色になってすごかった。
美味しい木の汁を吸える様に、木にとまらせてあげました。
など
羽化(うか)が終わるまで2時間以上かかって、待ちきれない場合は、
幼虫を探しに行った時に、色んな幼虫が活動している様子を観察するだけでも
楽しいと思いますよ。
羽化の状況をスマホで撮っておくと、まとめる時に羽化の過程が分かるので
助かります。
プリントして貼り付けるとよりリアルに発表出来ますよ。
羽化を観察する時は、セミがオスなのかメスなのか、どの時点で何ゼミと
分かったのか、などに注目して観察させると面白いですよ。
まとめ
1.夜、セミの幼虫を探しに行く時は、懐中電灯と飼育箱を持って行きましょう。
2.エアコンを消して、電気を暗くして、羽化の様子をみまもりましょう。
3.無事に羽化したら、外に放してあげましょう。
→自由研究セミのまとめはこちら