円形脱毛症になった時、病院ではどんな治療をされるのか?
大人と子供の違いは?
気になる薬の副作用について紹介しています。
円形脱毛症の子供の治療とは?薬の副作用は?
親でもかかったことのない円形脱毛症、
病院ではどんな治療をされるのか?
成長していく子供に薬に副作用はないのか?と
心配になりますよね。
まず、円形脱毛症の治療法は、子供と大人では違います。
円形脱毛症の診療ガイドラインでは、
子供に対する効果が認められても副作用の危険性が高いもの
子供の安全性が認められないものは、
原則として実施しないことになっています。
では、どんな治療法があるのでしょうか?
●局所免疫療法
科学試薬を脱毛した部分につけて、かぶれさせ
自分の免疫で毛根への攻撃を弱めて、改善を目指す治療法
約9割の多発型、全頭型、汎発型の脱毛症の人に効果的あるとされていますが、
蛇行型の脱毛症には、あまり効かないようです。
・副作用
かぶれやじんま疹、リンパ節腫脹
アトピー、湿疹、じんま疹があるお子さんは、
一時的に症状が悪化する事があるので注意が必要です。
局所免疫治療法は、効果が高いですが、
1〜2週間に1度のこ定期的に通院する必要があります。
科学試薬を塗った後、、10〜12時間は髪を洗えないので、
治療を始める時は、お子さんのスケジュールを確認しましょう。
治療期間も半年から1年以上と長くかかります。
保険の適応ではなく、自費になることも頭に入れておきましょう。
●直線偏光近赤外線照射療法(スーパーライザー療法)
「スーパーライザー」と呼ばれる装置を使って
皮膚の奥まで届く特殊な赤外線を脱毛部分に直接当てる治療法です。
全身の血行が良くなるため、ストレスの緩和や精神安定の効果もあります。
赤外線は人体に害はないとされていて、熱さや痛みを感じることはありますが、
副作用も少ないので、治療に使用される場合があります。
軽い症状の場合に効果があります。
●内服薬・外用薬
■飲み薬
子どもの円形脱毛症治療に推奨されている内服薬は、
ステロイド以外の
「第二世代抗ヒスタミン」「セファランチン」
「グリチルリチン・メチオニン・グリシン複合剤」
「塩化カルプロニウム」「ミノキシジル外用」です。
・効果
炎症や免疫応答を抑える
髪の毛の成長因子の産生を促進させる
・副作用
胃の不快感、食欲不振、血圧上昇、腹痛など
検証はされていますが、副作用が効果を上回るかは根拠不足です。
■塗り薬(フロジン液)
国内で実績が多い塗り薬ですが、検証は不十分とされています。
頭皮に塗ることで、毛根周辺の毛細血管を拡張させ、発毛を促進します。
市販の育毛剤にも含まれている成分です。
・効果
皮膚の血管を拡張して、血流を良くする
・副作用
かゆみやかぶれ、発汗など
治療法は、脱毛の範囲や症状、進行状況によって変わります。
また、血液検査などで脱毛を併発する病気がないかを調べることもあります。
円形脱毛症の子供に向かない治療法は?
●ステロイド治療
ステロイドには、免疫応答は炎症を抑える作用があり、
大人の場合、、局所注射、内服、外用薬、点滴などで
治療に使うと効果があるといわれています。
しかし、治療を終了すると再び脱毛が起こることもあり、
治療による悪影響が上回る可能性があります。
効果や安全性が認められてないので、
子供の治療には向いていません。
・副作用
糖尿病、消化性潰瘍、精神症状、肥満になりやすい、
成長障害になる可能性がある
●PUVA療法
紫外線を使った治療法
紫外線に敏感に反応する薬と、紫外線を脱毛部へ
照射する治療法です。
広い範囲で脱毛する全頭型や汎発型などの
重症化した場合に使用される事があります。
脱毛範囲が縮小するという研究結果はあるが
再発率も高く、信頼性が弱いです。
・副作用
肌の炎症からくるヒリヒリやかゆみ
ひどい時は水ぶくれになる。
シミやそばかすなどの色素沈着
皮膚がんの発生リスクも上がる
●冷却治療
「局所免疫治療」と同じく、自己免疫疾患をを治す為に
皮膚を急激に冷やし、炎症を起こして毛髪の再生を図る治療法です。
脱毛部分に、直接ドライアイスを当てたり、、
液体窒素を脱脂綿や綿棒で湿布したり、スプレーしたりします。
7割を超える効果がありますが、脱毛部分がたくさんあり
重症化している場合、頭皮に与えるダメージが多くなってしまう為、
向いていません。
治療に痛みがあり、毎回我慢する必要があるので、子供向きではありません。
また皮膚が弱い場合、肌荒れになることもあります。
円形脱毛症の治療で私が試した方法
私が円形脱毛症を発症したのは、小学3年生の頃です。
まず、地元で有名な皮膚科に行き、紫外線治療と飲み薬をもらいました。
紫外線治療は、紫外線の電気の下に座って、当てるだけの治療法でした。
飲み薬も飲んでいましたが、種類は覚えていません。
よく、頭や胃が痛く薬を飲んでいましたが、
母が頭痛持ち、父が胃が悪かったので、
副作用だとは思っていませんでした。
もしかしたら、薬の副作用だったのかもしれません。
他に冷却法も試した事があります。
「はっくしょん大魔王」に出てくるような銀色の壷から
もくもくの煙?のドライアイスが出てきて、
直接、脱毛した部分に当てられました。
ピリッとする痛みがあったように思いますが、
遠い記憶なので定かではありません。
もくもくの煙?で
「今から何をされるんだろう」の
恐怖心の方が強かったです。
塗り薬も使っていましたよ。
最後に私に効果があった治療法は、局部注射です。
3つとも「子供に向かない治療法」と書いておきながら、
実は、3つとも体験済みです
当時はその治療法しかなかったのかもしれませんね。
局部注射は、大学病院で受けてました。
これは、めちゃくちゃ痛いです。
鮮明に覚えています。忘れられないです。
ベッドにうつ伏せに寝て、細い注射器で脱毛部分に
注射するのですが、これが脱毛1箇所に1回ではないんですよ。
脱毛部分1箇所に対して、何回も打つんです。
上、下、右、左みたいな感じで・・・
それも頭皮って硬いでしょ、先生がしっかり押せつけて
注射しないと出来ないんですよ。
何回歯を食いしばった事か・・・
終わった時には、放心状態で
おでこには、病院のベッドに敷いてあった
タオルの形がつく程でした。
横で見てた母が何度も
「代わってあげたい」と言ったほどでした。
他には、揮発性の高い塗り薬を作ってもらってました。
プラスチックのボトルにアルミホイルが巻いてあって、
通院の度に作ってくれていました。
中身は透明の水のようなもので、塗るとス~っとする
薬でした。
何だったんだろう?
その薬を母が、お風呂上りに絵の具の筆で頭に塗ってくれてました。
絵の具の筆がチカチカして痛かったのを覚えています。
塗るのが面倒で「もう嫌だ~」と言っても
「さっと終わるから、早くおいで」と
あの手この手を使って、塗ってくれていました。
私の場合は、何をやっても効果がなく、
抜け毛に毛根がないくらい重症化していたので、
この治療法だったと思います。
諦めずに治療を続けていて、やっと自分にあった治療法に
出会えました。
家族の協力に感謝しています。
小学3年生から6年生まで治療して、落ち武者の状態から
髪の毛を結んで学校に行けるまでに回復しましたよ。
今でも人より髪の量が少なく、季節の変わり目には、
抜け毛が多くなります。
円形脱毛症になる事もありますが、数も少ないので、
中学以降は病院には行っていません。
気になる時に、市販の安い育毛剤を使う程度です。
お子さんに合う治療法が見つかりますように。
まとめ
・円形脱毛症の治療は、大人と子供では違います。
副作用があることも含め、お子さんにあった治療法を
見つけましょう。
・子供の治療経験のある病院を選ぶと安心です。