お子さんに円形脱毛症が見つかり、学校でからかわれると
かつらを買ってあげた方がいいのか・・・
そんなお母さんに医療用ウイッグと普通のウイッグの違いや
種類、医療用帽子について紹介しています。
子供の円形脱毛症にウイッグ、かつら、帽子の選び方
お子さんの円形脱毛症が学校で友達に見つかり、
からかわれると、いじめに発展しないかと
心配で気が気じゃありませんよね。
少しでもわが子の不安を取り除いてあげたい・・・
ウイッグ（かつら）を買って学校に行かせた方がいいのか
または、精神力を強くする為に、そのまま学校に行かせた方がいいのか
買う時はどこに行けばいいのか
そんなお悩みが少しでも解決できればいいなと思います。
まず、円形脱毛症でウイッグ（かつら）を使っている人は多いですが、
気に入って使っている人は少ないようです。
お子さんにあうウイッグ（かつら）または、帽子をどうやって選べばいいのでしょうか？
●脱毛箇所が少ない場合
脱毛箇所が小さい場合には、ウイッグ（かつら）を使わず、
粉やスプレーを使う人も多いようです。
しかし、この方法は、バレてしまう可能性高く、
洗い流すのに手間が掛かります。
肌が弱い人には刺激になり、肌荒れする可能性もあります。
自然な見た目になるものや、雨や風に耐えられる商品も出ているようですが、
汗っかきのお子さんには向かないと思います。
・シールでエクステ
部分的に隠したい時は、脱毛した箇所にシールで毛髪を貼るタイプがあります。
天気や体育の授業にも影響されず、ショートヘアや短髪、刈上げ用など
種類も豊富で、自分のカットして使えます。
シールの効果は１～２週間でシャンプーすることも出来ます。
お値段もネットで数千円から購入できますよ。
地肌に直接貼るので、肌の弱いお子さんには注意しましょう。
・部分かつら（ヘアピース）
脱毛箇所が部分的な場合、少ない所だけをヘアピースで隠す方法があります。
しかし、円形脱毛症は移動したり、広範囲に広がる事が多い病気なので、
全体的にカバー出来るウィッグ（かつら）を用意される方がが無難だと思います。
●脱毛箇所が広範囲の場合
ウイッグ（かつら）の購入を検討されると思いますが、
医療用とファッション用では、何が違うのでしょうか？
・ファッショウイッグ（普通のウイッグ）
ファッション用は、スタイル重視でそこまで自然さに
こだわらなくてもいいもの、
長時間や長期間使用しないので、安くたくさん購入して
お洒落を楽しむ目的に作られているもの。
ほどんどの場合が機械で作られていて、人工毛が多く、
医療用とくらべると目が粗いのも特徴です。
安い物は、人工毛にツヤがあり、お人形みたいに
見える物もあります。
また商品にもよりますが、目があらい為、
頭皮がチクチクすることもあります。
・医療用ウイッグ（かつら）とは
特に医療用、ファッション用と決まりがある訳ではありませんが、
医療用は、ウイッグ（かつら）が必要な人の為に作られたもの。
自然に見える髪質、
ネットが柔らかい
通気性がいい
など、毎日使えるように工夫されている点が多いです。
髪の毛も１本１本手植えされていたり、
地肌部分に肌色の人工皮膚がついていて分け目を上から見られても
ウイッグ（かつら）だとバレにくくなっていたり、
脱毛前と脱毛後で頭のサイズ調整が出来るものもあります。
成長期のお子さんには、サイズ調整機能があると便利ですね。
ウイッグ（かつら）を使用する場合は、頭皮に優しいキャップ、
薄いネット状がお勧めです。
髪を植えられている網目（ネット）が細かい方が安心して利用出来ます。
風で飛ばされない様にするには、自分の髪の毛とウィッグをピンで留める、
自毛がない場合や留められない場合は、かつら用の両面テープを使う場合もあります。
●ウイッグ（かつら）の値段の目安
ウイッグ（かつら）の値段は、髪の毛の素材や注文方法で違います。
人 毛 １０～２０万円
ほどです。
人工毛と人毛の混合されたものもあります。
フルオーダーなどにすると７０万以上するものもあります。
私が円形脱毛症になったお陰？で妹は美容師になったのですが、
街を歩いているとついつい職業病で人の頭を見てしまう事が多く、
「この人ウイッグ（かつら）だな」と思う事があるそうです。
その見分け方は、ツヤの違いだそうです。
以前に比べ、人工の化繊ウイッグ（かつら）も改良されて、
軽く、ウイッグだと分かりにくくなったそうですが、
人毛は、より付けている違和感がないそうです。
お子さんの場合は、あまり関係ないですが人毛だと染める事も出来るそうですよ。
●ウイッグ（かつら）の種類
・肌に優しい素材（ベースにオーガニックコットンなどを使用したもの）
・髪がついた帽子（帽子といっしょにかぶることが目的のもの）
帽子をかぶった時のサイドや後ろの髪がない事に気付かれない。
・ウイッグな帽子（嫌がる子供に帽子の様に簡単にかぶれるもの）
・レンタル（１日単位から借りれるもの）
七五三や入学式、卒業式など、思い出に残る写真の時だけ使いたい
という場合にも対応してもらえるかもしれませんね。
などを見つけました
●どこで買えるのか？
インターネット、デパート、ウイッグ専門店、美容室
試着してるのを人に見られるのが恥ずかしい、
高価なものを勧められたらどうしようと
便利なネットショップを頼りたくなりますが、
少しでも気に入ったものを購入しようと思う場合、
通販はさけたほうが無難です。
実際に見て、触れて、試せるところが一番いいと思います。
ネットショップを利用する場合は、返品可能なところや
宅配で自宅に届き試せるサービスがあるお店を選ぶといいでしょう。
私がオススメするのは、お母さんやお子さんがいつも行っている
美容室に相談することです。
妹の美容室の場合、カタログで好きなスタイルのウイッグを選んで、
メーカーさんに注文、届いたら、試着。
カットやカラーでお好みのスタイルに仕上げるそうです。
私は、小学３年生で円形脱毛症になりましたが、
父が精神力を強くする為！とウイッグ（かつら）は使いませんでした。
外出する時も夏の暑い時以外は、帽子もかぶってません。
「私は髪がないから」と後ろめたいという気持ちにさせない為とか
自身を持てるようにだったのかもしれませんが、
もし今、自分の子供が円形脱毛症になったら・・・と
考えると早い段階でウイッグを買ってあげるかな？と思います。
毎日行く学校なら、心ない言葉を言われても、仕方がないと言うか
言ってくる相手も限られるので、何とか我慢は出来ました。
それだけでも十分つらいのに
行き帰りや出掛けた先の全く知らない人にまで
頭をジロジロ見られたり、何か言われるのが辛かったから。
「大丈夫！」を作ってあげたいと思います。
私は使わなかったのですが、母が胃がんになった時、
妹の美容室でウイッグ（かつら）を借りた事があります。
抗がん剤治療で髪の毛が抜けたことをとても気にしていました。
医療用の帽子はかぶっていましたが、外出する勇気がなかなかありませんでした。
私がいくら「大丈夫よ 私の時よりマシよ。親子坊主にしようか？」と
励ましても、やはりショックは大きかったようです。
当時、医療費も高額で１０万以上するウイッグ（かつら）は買えませんでした。
そこで親子のように仲良くしていた、美容室のチーフが見るに見かねて、
練習用のウイッグ（かつら）を貸してくれたのです。
他のお客様とかぶらない様に一人の時間を作ってくれてたので、
ウイッグ（かつら）を試している姿を他の人に見られることはありませんでした。
これが一番嬉しかったと思います。
ウイッグ（かつら）を母に似合う髪型にカット、カラーでアレンジしてくれて、
とても明るい印象に仕上げてくれました。
これが出来るのは、日ごろの会話で母の好きな事、服装などを知ってくれている
美容師さんならではだと思います。
ちょっとコツのいる被り方やお手入れ方法も丁寧に教えてもらえました。
いつも行く美容室で顔見知りの人に相談する方が、安心出来るし、
より親身になって話を聞いてくれると思いますよ。
他のお客様と時間をずらしてもらえるか、尋ねてみるといいですね。
お子さんにとって、ウイッグ（かつら）をつけるという辛さは、
大人より大きいと思います。
せっかく買っても使わないかもしれません。
相談に行くだけでもお子さんにとっては、大きな負担になり、勇気が必要です。
無理強いせず、お子さんがどうしたいかよく話し合って、決めましょう。
●医療用帽子ってどんなもの？
最後に医療用帽子についてです。
医療用の帽子は、薄手でも透けにくい素材で出来ていたり、
縫い目が痛くないように工夫されてつくられた帽子です。
ガーゼのタオルなどの優しい素材で手作りされる方も多いです。
作り方を紹介しているサイトもたくさんあります。
うちの母もお友達から頂いた手作り帽子を室内用に使っていました。
肌触りがよくて気持ちよく、温かいし、洗面所など鏡の前を通る時
思い出すというかショックを受けないためにもいいと思います。
外出用には、お洒落なものも多くネットで２０００円前後から
売られています。
学校など長時間外出する時は、ウイッグ（かつら）、
帰って来た後、ちょっとそこまでのお買い物には帽子などと
使い分けると便利です。
ウイッグ（かつら）や帽子でお子さんが
「忘れられる心地よさ」
を実感できて、心身ともに回復される手助けになりますように。
まとめ
・ウイッグを購入する時は、見て、触って、試着しましょう。
行きつけの美容室に相談するのがオススメです。
・ウイッグを使用するかどうか、相談するだけでも勇気がいります。
お子さんがどうしたいのか、しっかり話し合いましょう。
