一体いくらかかるのか?
治療やかつら(ウイッグ)の購入に保険は効くのか?
気になるお金の問題について、紹介します。
円形脱毛症の治療は、保険適用になる?
出来れば治療に掛かるお金の負担は減らしたいですよね。
これから入学、卒業を繰り返し成長していく我が子の
将来の為に学費を貯金したいのが本音ではないでしょうか。
私も我が子には、夢を実現させる為の最低限の援助は
してあげたい!と家計のやりくりに頭を悩ませています。
病院に行ったら、健康保険が使えると思っていませんか?
脱毛の治療の中にも保険適用になるものとならないものがあります。
保険適用の原則として
「生命が脅かされる疾患に対して」は、
対象になります。
なので、病気と認められれば、保険の対象になります。
脱毛症の中でも「びまん性脱毛症」のように
加齢などで女性ホルモンのバランスが壊れることで起きる脱毛や
年齢を重ねることで自然に起こる脱毛は対象外になります。
日常生活に支障をきたさない治療は、適用になりません。
ただし、びまん性脱毛症も子供が発症症する事もありますので、
その場合は、尋ねられた方がいいと思います。
円形脱毛症の治療は、自己免疫疾患などの体と精神的な問題を
改善する為の治療になるので、保険適用になります。
●円形脱毛症の治療で注意すること
円形脱毛症の治療は、保険適応になる事をお伝えしましたが、
全ての治療が対象になる訳ではありません。
選択する治療法によっては、自費になるものもあります。
■どんな場合が自費になるのか?
・円形脱毛症の治療で、専門のクリニックを受診した場合
治療、薬代も保険適用外になり、自費になります。
治療費はかなり高額になりますが、毛髪の専門家なので医療器具や
経験が豊富で色々な治療法を紹介してもらえるメリットがあります。
お金や時間に余裕のある方は、専門のクリニックを選んで
納得できる説明を聞きながら治療するのも一つの選択です。
・特殊な治療をした場合
局所免疫治療などの特殊な治療をした場合、円形脱毛症でも自費になります。
お子さんにはお勧めできませんが、皮膚科で受けるステロイド治療は、
保険適用になります。
■治療費はいくら掛かるのか?
・保険適用の治療法
冷却治療 630円
漢方薬 500円~20,000円
(症状によって飲む量が違います)
・保険適用外の治療法
局部免疫療法 1,000円~1,500円
紫外線治療 1,000円~2,500円
なるべくお金を掛けずに治療をしたい場合は、
皮膚科で保険適用の治療から試してみましょう。
治療法が限られますが、脱毛に効果がある方法なので、
安心して治療できます。
医療用のかつらの費用に保険は適用するのか?
医療用のかつら(ウイッグ)は、簡易的なファッションウイッグと違い、
自然に見せるために精巧に作られていて、お値段も高額になります。
高い医療費に加え、かつらの費用もかなりの負担になるので、
少しでも費用を抑える為に簡易的なファッションウイッグを選ぶと
結果的に使えないという事になりかねません。
健康保険、医療控除、助成金など少しでも経済的負担を減らす方法は
ないのか調べてみました。
●保険が使えるの?(国民保険、社会保険など)
保険が適用されて、3割負担(子供の場合2割)で購入出来れば、
思い切って、かつら(ウイッグ)の使用も考えますよね。
しかし、保険の適用範囲は、
病気やケガの診療費、薬、処置、手術や入院 です。
治療する上で、必要なものだけが対象となります。。
かつら(ウイッグ)は、直接の治療には必要なものではないので、
残念ながら保険の対象にはなりません。
●医療控除の対象になるのか?
医療控除とは、10万円を超える医療費を支払った場合に、超えた医療費の一部が
還付される制度です。
還付を受ける為には、税金を納めている事が条件になり、
医師の治療を受ける為に、必要な医療器具として認められた物のみに適用されます。
医療かつら(ウイッグ)は、本人にとっては重大な事ですが、治療に関係がない為、
外見を美しく見せる美容扱いになり、適用外になります。
しかし、円形脱毛症ではありませんが、医療控除を受けられた例もあります。
医師の診断で治療に医療用のかつら(ウイッグ)が必要と判断された場合、
適用されることがあります。
確定申告で「医療用かつら」と但し書きをした領収書が受理されたケースもあります。
医療費控除の対象として認められたのか、担当者が分からずに受領してしまったのかは、
分かりません。
円形脱毛症の治療には、入院や手術がないので、医療控除の対象になる事は
考えにくいでしょう。
もし、医療控除の申請してみる場合は、領収書が必要です。
「医療用かつら」と但し書きされた領収証を1年間保管しましょう。
現段階では、適用外ですが、適用に向けての運動はあるので、
将来的に対象になるかもしれませんね。
●医療保険(生命保険)の適用になる?
個人で掛けている生命保険で適用になるものがあるのか
についてです。
がん保険の場合、「回復支援費用保険金」がついていれば、
かつらの購入費用も対象になるものあります。
円形脱毛症で入院を伴う治療は、考えにくいので対象になる事はなさそうです。
・助成金や補助金の制度があるのか?
最後の砦、助成金についてですが、
一部の自治体で医療用かつらの購入費用を助成してくれる制度があります。
自治体によって金額は異なりますが、1万円から3万円程度です。
申請には、診療明細やお薬手帳、、かつら(ウイッグ)の領収書など、
治療をしている事が分かる書類の提出が必要です。
申請にも期限があるので確認しましょう。
助成金は、がんの治療で対象になっている事が多く、
円形脱毛症も対象になるかは不明です。
お住まいの自治体に助成金制度があるか、
また円形脱毛症も対象になるのか問い合わせてみましょう。
少しでも家計の負担が減って、治療に専念出来ます様に。
まとめ
1 円形脱毛症の治療は、保険適用になります。
ただし、例外もあるので、注意しましょう
2 かつら(ウイッグ)の購入については、
保険対象にはなりません。
助成金については、お住まいの自治体に
問い合わせてみましょう。