夜空に優しい光りで飛ぶホタル、綺麗ですよね。
私も毎年、子供を見に行くのを楽しみにしています。
でも、ホタルってどんな虫か、ご存知ですか?
どうやって成長するのか?
何を食べるのか?・・・
虫好きの我が子は、何でも疑問に思って、
「なぜ?」「どうして?」の質問攻めになります。
ホタルの事を子供に説明できるように、
ホタルの秘密と豆知識をを紹介します。
ホタルを子供に説明しよう!
光ってる姿は綺麗だけど、近くでみると、
ちょっと怖い姿のホタル。
ホタルには、面白い体の秘密が2つあります。
私は虫が苦手なのですが、ホタルを見るのは
好きです。
子供が「すげ~!」って言ってくれたので、
ぜひお子さんに説明してあげて下さい。
■ホタルの秘密
●ホタルは生まれてから死ぬまで光り続ける
ホタルの一番の特徴は、光るおしりですよね。
卵の時は小さく、幼虫になってもゆっくり光ります。
さなぎも触るとぼ~っと光り、成虫になるとピカピカ光ります。
残念ながら、死んでしまうと光らなくなります。
ホタルは自分の体で化学反応を起こしながら光っているのですが、
卵の時から、「大人になったらかっこよく光るぞ!」って
練習してるのかもしれませんね。
●ホタルの必殺技
もう一つの秘密は、幼虫の頃から、敵に襲われるとくさい臭いを出して、
身を守るんです。
敵は、「光るホタルは、臭くてまずい」と思って食べなくなるんです。
おならしてるみたいで面白いですね。
光り方も3種類あって、ポロポーズの時、刺激された時、敵を驚かす時
と分けてます。
ホタルの生息環境は?
ホタルが生きいくには、色々な条件が必要です。
①きれいでゆるやかな水流なこと(水温は15~20度)
②エサになるカワニナがいること
③川岸に土があること
④川と陸に質のいい自然があること
川に化学肥料や農薬が流れ込むと、水中生活を9ヶ月もしている
ホタルの幼虫は死んでしまいます。
カワニナが成長する為には、藻など植物性のエサが必要です。
藻は、魚のフンや水中の栄養を取り入れて、大きくなります。
ホタルの産卵やさなぎになる為には、川岸のやわらかい土も
必要です。
ホタルは、まわりの自然と、川の生き物達と共存して生きています。
生態系が変わってしまうと、ホタルも生きられなくなります。
ホタルが生息している地域の方が環境を整えてくれているから、
見られる幻想的な景色に感謝したいですね。
子供に自然環境の大切さを教えるいいチャンスです。
ホタルを鑑賞に行った時は、ゴミは持ち帰ることは当たり前ですが、
周りは住宅地な事も多いです。
住んである方のご迷惑にならないように、ホタルにもご迷惑に?
ならないように静かに鑑賞しましょう。
ホタルの生涯は?
ホタルの生活スタイルは他の虫と違っています。
卵から幼虫までは、水中、そして陸と両方で生活をする不思議な虫です。
卵から成虫になって飛ぶまでに、何と1年も掛かります。
セミも土の中にいる期間が長いですが、同じような飛ぶ虫なのに。
ホタルは幼虫の時、水の中にいます。
寿命は、セミと同じで、羽化した後は、2週間と短いです。
不思議なホタルの生涯を紹介します。
6月 産卵
メスは成虫になるとすぐ卵を産みます。
水辺の苔に500~1000個の卵を産み付けます。
7月 ふ化
約1ヶ月でふ化します
ふ化したらすぐに水中生活が始まります。
8月~来年4月 幼虫
水の中で9ヶ月生活します。
この9ヶ月の間にカワニナという巻貝をもりもり食べます。
昼は、水の底の石の下で休み、夜になるとカワニナを
探しに出掛けます。
幼虫の時から、夜行性なんですね。
6回も脱皮を繰り返して、25mmに成長します。
来年5月 さなぎ
雨上がりに川から陸に上がって来ます。
土のうで土の部屋を作り、40日間過ごしてさなぎになります。
来年6月 成虫
さなぎになった後、10日ほど土の中で過ごし、
羽化して地上に出てきます。(15mm~20mm)
オスの方が先に羽化します。
1週間ほど遅れてメスが羽化します。
羽化して飛べるようになると、何も食べず夜露だけを飲んで
2週間生活して寿命を迎えます。
水中で9ヶ月カワニナを食べた栄養が体に残っています。
9ヶ月分の栄養を溜め込んで、その後は何も食べず、
2週間乗り切るってスゴイですよね。
まとめ
1 ホタルは、生まれてから死ぬまで光り続けます。
2 ホタルはくさいにおいで敵から身を守ります。
3 ホタルが生きていく為には、豊かな自然環境が必要です。
4 ホタルの生涯を知って、大切に見守りましょう。