旅行で、有名なお寺や神社に行く時、
「そうだ!御朱印もらってみようかな?」と
思い立つ方も多いのではないでしょうか?
そんな御朱印集めの初心者の方に、
御朱印とは何なのか、
どうやってもらったらいいのか、
何が書いてあるのか
を紹介します。
御朱印とは?
神社や寺院で参拝者向けに押印される印章、印影の事です。
本来、お寺で写経や納経をした時にいただける特別なものでしたが、
今は、写経をしなくても参拝するともらえるようになりました。
お参りした人だけに与えられる「神様や御本尊の分身」とも
言われるとてもありがたいものです。
御朱印の魅力は、ダイナミックな墨文字と朱色の押し印のコントラスト。
デザインが違うので、アート作品として集める方も多いです。
ひとつひとつ墨で手書きで書いていただけるのも嬉しいですね。
ただし、スタンプラリーではないので、感謝の気持ち、礼儀作法を
わきまえて事が大切です。
御朱印のもらい方は?
①御朱印帳を購入します
スタンプラリーではないので、ノートや手帳に書いてもらうのは、
失礼にあたります。
必ず御朱印帳を購入しましょう。
御朱印帳は、文具店やネットでも販売されています。
ノートタイプと蛇腹タイプの2種類あり、紙質にも違いがあります。
初めてもらう方は、神社でオリジナルの御朱印帳を販売している事が
あるので、現地購入をおススメします。
その理由は、オリジナルデザインで旅の思い出になる。
書きやすい紙質、使いやすいタイプが多い。
御朱印代が含まれている事がある。
現地で購入して、紙質や使い勝手が分かったら、次は、ご自身で
お好みの御朱印帳を選ばれるといいですよ。
現地で購入される方は、お参りを先にしましょう。
②お参りをしましょう
御朱印は、お参りをした証として頂けるものです。
場所によっては、混雑時に御朱印帳を社務所に預けてその間に
お参りをするところもあるようですが、基本、お参りが先です。
③御朱印帳を持って、社務所に行きましょう
「御朱印を頂けますか?」と言うと書いて頂けます。
初穂料は、300円のところがほとんどですが、
500円や「お気持ちで」と言うところもあります。
現地で御朱印帳を購入した場合は、含まれている事があります。
初穂料を納めるときは、小銭で用意しておきましょう。
書いて頂いている間は、静かに待ち、お礼を言って受け取ります。
■豆知識■
たまたま立ち寄った場所で御朱印がもらえたのに御朱印帳が手元にない場合、
残念がる前に「書き置き」をお願いしてみましょう。
「書き置き」とは、別の用紙に書いたもの。
場所によっては、御朱印帳に直接書かずに「書き置き」を頂く事もあります。
後で、ご自分の御朱印帳に貼り付けます。
手元に御朱印帳がない場合は、「書き置きを頂けませんか?」と尋ねると
書いて頂けるかもしれませんよ。
御朱印帳に書いてある意味は?
御朱印帳を眺めていると、草書体のシュルシュルとした文字。
かっこいいけど、読めないことが多いですよね。
どんな事が書いてあるのでしょう。
■お寺の場合
①中央に御本尊の名前
②右上の墨文字「奉拝(ほうはい)」
「つつしんで拝む」と言う意味
③右上の押印
お寺の名前の前につく「山号」と呼ばれる称号、札所の番号
④中央の押印「仏法僧宝」という三宝印や御本尊を梵字で表した御宝印
「仏法僧宝」とは・・・
仏→お釈迦様
法→お釈迦様の教え
僧→仏の弟子
宝→この3つが宝「三宝」の意味
⑤左下の墨文字 お寺の名前
⑥左下の押印 お寺の印
⑦参拝した日付
■神社の場合
①中央に神社の名前
②右上の墨文字「奉拝(ほうはい)」
「謹んで拝む」と言う意味
③中央の押印(上)
「社紋」と呼ばれるその神社を表す紋章が入った印
その神社とゆかりのある家の家紋や、
神社の起源にまつわる図案などが用いられています。
④中央の押印(下)
神社の名前が入った印
⑤参拝した日付
神社の場合もお寺の場合も中央に神社の名前、ご祭神、
御本尊の名前を墨書きしてくださる事から
「神様(仏様)の分身」と言われています。
字が読めなくても、こんな事が書いてあるんだなと分かると
ありがたみが増しますね。
またこれを見て
「あれ?神社とお寺は違うなら、御朱印帳って分けないと失礼なの?」と
思われた方も多いと思います。
御朱印のもらい方として、厳密に
「お寺と神社は分けなければいけない」
と言うルールはありません。
参拝した日付順にしたい方、旅行の記念に御朱印をもらう程度の方は、
1冊にまとめる。
御朱印に興味が沸いて、ご自宅の近所の御朱印も集めてみたい方は、
お寺と神社に分けてみる。
でもいいと思います。
ご自身が集めやすい方法で楽しんで下さい。
まとめ
1.御朱印とは、参拝の証として頂けるもので、神様や御本尊の分身とも
言われるほど、ありがたいものです。
2.御朱印は、参拝した後、社務所で御朱印帳にもらいましょう。
3.頂いた御朱印を眺めて、何が書いてあるのか知りましょう